令和元年、「認知症解放」を宣言します!

認知症は「社会が」つくる病気だ


 

今日から新年度。新しい元号「令和」も決まり、気持ち新たにコトを始めようという方が多いと思いますが、私たちいごくチームも、新しいテーマをひっさげて、新年度のスタートを宣言したいと思います。

それが認知症解放宣言」!

 

「認知症」と聞くと、記憶がなくなってしまうとか、家族の負担がすごく増えるとか徘徊して迷惑をかけてしまうとか、そういう“重症状態”をすぐにイメージしてしまうものですが、そうした負のイメージこそ、認知症という「病気」を作り出し、過度な忌避感を生み出し、「声のあげにくさ」を醸成してしまったのではないか、と思うのです。

高齢化がさらに進行した現代社会において、認知症とは、いつだって、誰だってなり得るものです。仮に認知症だと診断されても、できることはたくさんあります。だから「病気」じゃなく、目の前の「人」をこそ見て支えていこう。それが、「いま」だけでなく、いずれ家族や自分が認知症になるかもしれない遠くない「未来の」生きやすさにつながるんじゃないか。そんな気持ちを込めました。

 

igoku vol.5は、特集は「認知症解放宣言」です!

 

4月1日に配布がスタートした「紙のいごく vol.5」の特集も「認知症解放宣言」です。

認知症になんの関わりもなかった編集部メンバーが、認知症の方の暮らすグループホームに遊びに行ったり、認知症の講習会を受けたり、いろいろな人たちの話を聞きに行って感じたものを虚心坦懐に書き綴りました。まったくの素人の意見なので専門家の皆さんには怒られれるかもですが、少なくとも私たちは、この取材を通じて認知症に対する恐怖感や偏見が、かなりなくなりました。その軌跡を書き綴っています。

 

特集メインページでは、いわき市内のグループホームへの取材の模様を紹介

 

続いて、市内の様々な取り組みを体当たり取材!

 

若年性認知症当事者の丹野智文さんへのインタビュー、サービス付き高齢者向け住宅「銀木犀」の取材記も収録

 

見開きページには、「認知症解放宣言」の宣言文を書き記したビッグビジュアルもございます(どんなビジュアルかは見てのお楽しみなのでここには掲載しません)。読み終わったら、ぜひそのページを取り外して、壁に貼り付けてください。それはそのまま、あなたの、あなたの施設の、認知症に対する宣言文にもなるはずです。素人が考え出した宣言文ですので、「こんなものけしからん」という人もいるかもしれません。どうぞ「うむ、これは賛同できる」という方は、ぜひ本誌のビジュアルを掲示して下さいませ!

 

充実のコラムコーナー

 

裏表紙は、好間北二区のKさんのコレクションを紹介! マジやばいっす!

 

4月1日より市内各所への配本も始まりました。行き渡るには少し時間を頂戴しますが、いつになく本気の論考が多い、本格派の仕上がりになったと思います。私たちいごくチームの、新年度の新しい活動テーマである「認知症の解放」。どうぞ、本誌をご覧頂き、共感も異論反論も、ぜひお寄せくださいませ。本年度も、いごくをよろしくお願いいたします!

PDF版はこちらからダウンロードできます。表紙の画像をクリックするとPDFファイルが開きますので、遠方の皆さまはどうぞこちらをご利用ください。

 

 


公開日:2019年04月01日