認知症解放宣言ポスター完成!!

ぜひあなたの事務所や施設にも掲示ください


 

紙のいごくvol.5「認知症解放宣言」の完成に合わせて、いごく編集部では、認知症解放宣言ポスターを制作いたしました。大きさはいわゆる「B2」サイズ。このサイズのポスターには珍しく横長になっておりまして、横728mm×縦515mmでございます。どうぞ、事務所や施設のなかの一番目立つところに貼って使って下さいませ。

ポスターは全部で4パターンあります。社会福祉法人ハートフルなこそが運営するグループホーム「わいの家」に暮らすふたりのお母さんにご出演頂き、スタッフの皆さんに協力頂きました。いわき市在住の写真家、鈴木宇宙さんのによる撮影です。コピーライティングやデザイン、印刷はいごく編集部で担当致しました。

 

 

 

 

 

ポスターが欲しい、うちにも貼りたい、すごく共感した、めっちゃいいじゃん等、詳しい問い合わせやご指摘・ご提案・ご意見等は、いわき市地域包括ケア推進課「いごく編集部」0246-27-8574(担当:猪狩)までお問い合わせください。メールの場合は、igoku.web@gmail.comでございます。

これに合わせまして、紙のいごくのPDF版も解禁いたしました。下の画像をクリックするとPDFが開きますので、そこで閲覧頂くか、ダウンロードしたり印刷したりしてお楽しみ下さい。新年度スタート以降、多くの反響を頂いている号です。ぜひご覧頂き、ご感想や、認知症に対する様々なご意見をお寄せ下さいませ。今後も継続して取材して参ります。

 

表紙の「ぼやけ」で、私たちの持つ曖昧な認知症イメージを表現

 

いごく編集部分室があるUDOK.にもポスターを掲示してみました

 

貼ってみると、かなりいい感じです!

 

さて、編集部より、今回のテーマ「認知症解放宣言」に込めた思いを少し。

もともと今回の企画は、認知症の外側にいる私たちに何ができるだろうと考えたところからスタートしました。医師なら診察を、介護職員なら介助を、ケアマネならプラン策定を通じて認知症と関われるけれど、そうではない、認知症の家族もいない私たちは、いったいどのようにしたら認知症と関われるのか、ということを考えた企画です。

これからますます高齢者が増え、それにともなって認知症の方も増えていく。家族にはいなくても、買い物先やご近所には、何らかの困難を抱えた高齢者が、おそらくかなりいる。だから、直接的な当事者ではなくとも、社会の一員としての当事者性というのはあるのだろうと思います。とてもゆるふわな立場ですが、何も考えなくていい、というわけではありません。

色々取材をしてみてわかったのは「イメージ」の問題でした。

周囲のマイナスイメージが改善され、「認知症」が「なっていけない病気」から解放されたら、イメージで苦しめられている方が生き生きとできるかもしれないし、関わってくれる方も増え、理解も進み、適切な支援に結びつくかもしれない。私たちは、直接的な関わりを持たなかったとしても、イメージの固定という領域では重要な当事者だったのです。

無関心や偏見は、当事者を減らし、課題の内側にいる人だけに負担を押し付けてしまいます。そうではなく、イメージを解放し、当事者を拡張していくことで、「私たちも無関係ではない」という回路を作る。そこから、困難さを抱えている人たちに肉薄する人も生まれていくかもしれません。そんな「当事者の拡大」の可能性(の端緒)を示したくて今回のような特集になりました。

介護のプロから見たら詰めの甘いところもあるかと思いますし、そこは追って修正・改善していこうと思っております。そして、今後も、リアルに、ディープに、私たちの距離感で取材を継続し、認知症を考えていきたいと思います。関係機関の皆さま、よろしくお願いいたします m(_ _)m

 


公開日:2019年04月08日