いわき「百」景 vol.4 向川サタヨさん

いわきで百歳を迎えた方の言葉をつづる


 

百寿。高度に高齢化社会が進んだ日本においても、その大台は、多くの人たちにとって夢の数字であり続けています。本人の努力だけで達成できるものではありません。生まれながらの体に加え、家族のサポート、周囲の環境や食や風景など。その人と環境とが、共に重ね合わせてきての百歳。

ならば、こう言い換えてもいいかもしれません。百歳を迎えた人たちの心や体には、百年分の地域の歴史が刻み込まれている、と。いわきで百歳を迎えた人たちを紹介する新コンテンツ、いわき「百」景。百歳を迎えた人たちの言葉や表情から、「いわきで百年生きること」を考えます。

 

いわき「百」景 vol.4 

向川 サタヨさん(100)

2019215日、この日に百歳の誕生日を迎えたのは向川サタヨさん。現在は、特別養護老人ホームかしま荘で暮らす、マイクを持てば、歌を歌わずにおられない、笑顔たっぷり愛されキャラのおばあちゃんです。

会場に近づくと、陽気な歌声が聞こえてきます。会場にはサタヨさんと共にかしま荘で生活するお友達が100歳の誕生日をお祝いするために集まっていました。歌に乗せて、お侍さんの装いの施設職員が会場を練り歩く、まさに宴会状態です。

 

 

式典が始まり、謝辞としてサタヨさんにマイクが渡ると、「たくさんの人に支えられて、100歳の誕生日を迎えることができました!ありがとうございま~す♪」と元気にあいさつ。

記念品を受け取ったあとは、満面の笑みでピースサイン!めちゃくちゃお茶目です。

 

誰から言われることもなく、自らピースサイン!

 

かわいいひ孫さんからの花束やお祝いなどを丁寧に受けとります。そして、サタヨさんの隣にいる男性、お孫さんなんですが、実はこのかしま荘で働いているそうです。お孫さんが近くにいるから、きっとサタヨさんも安心してここで暮らせるんでしょうね。

 

お孫さんとの絶妙な掛け合いも

 

サタヨさんは、若い頃に夫を亡くし、女手一つで子ども2人を育てあげました。かまぼこ工場や建設会社の倉庫の整理など、64歳まで仕事をしていたようです。また、97歳までは自宅で過ごし、毎日、自宅の草むしりをしていたとのこと。その元気な姿で、近所でも有名だったらしいです。

そんなサタヨさんに、長寿の秘訣は?と尋ねると「いろいろ大変なことをなんとかなんとかするでしょ。そしてまたなんとかなんかするでしょ。そうしてるうちに100歳になっちゃったんだよ!」と茶目っ気たっぷりに言い放っていました。

息子さんによれば、サタヨさんはとにかく楽天家、くよくよせず前向きに生きているのが長寿の秘訣じゃないかとも話していました。日頃の趣味は、息子さんが野球をやっていたのもあり、野球観戦。相撲観戦も大好き。いつもテレビを見ながら盛り上がっているとのことです。

 

会場には特大の誕生日ケーキ!!どーん!!

 

親戚のみんなとの会話の中で、「みんなから可愛がられてるんだよね~。みんなの言うことをよく聞いてるからね~。」と言うと、周りの親戚たちから「えーっ!いつもわがままでしょうが!」と返され、サタヨさんはなぜか満面の笑み。

娘さんは毎日、サタヨさんに会いに来ているとのこと。いつもの時間に遅れると、サタヨさんは心配して玄関まで行き、待っているとのことです。

 

式典の締めは家族揃っての集合写真

 

家族を支え、家族に支えられ、迎えた100歳の誕生日。その場に立ち会えて光栄でした!

これからもお元気で!本当におめでとうございます!


公開日:2019年03月08日

いわき市のセンテナリアン(百歳の方)

いわき市では、満百歳を迎えた方を表彰している。贈呈式には、いわき市に加え、福島県、いわき市社会福祉協議会の担当者も参加し、記念品や祝い金、賞状などが送られる。いわき市内の百歳以上の高齢者は、2019年2月15日現在で185名(男性22名、女性163名)となる。いわき市最高齢は、明治43年生まれの108歳。