駒込生活改善センターは、四倉の山側、駒込地区にある集会所。こちらでは月に一度、つどいの場のサロンが開催されています。7月某日、こちらにお邪魔すると、朝9時半ごろからすでに全員が集合完了。10時から始まるレクリエーションに向けて、皆さんお茶会中でした。
聞けば、早い方だともう朝8時半にはこちらに来てお茶の準備をするんだそうです。お菓子や飲み物、お茶請けを持ち寄ってのおしゃべり。これが駒込には欠かせない大切な時間。「月に1回、みんなど集まっときだげだぁ、甘いもん食べんのわぁ」なんて声も。
つどいの場で何をするかも大事ですが「ここに来てくれただけでありがたい」というのが、つどいの場の本質かもしれません。みんなのところに顔を出して、お茶を飲んでおしゃべりする。それだけで、つどいの場に期待されている役割はほとんど完了しています。
この日は、お茶会で和んだ雰囲気をそのまま持ち込んで、いわき市の保健所から歯科衛生士が駆けつけ、お口にまつわるケアや体操をする会が行われました。口のなかの衛生と健康がいかに大事かを解説した後、全員でお口のまわりの体操をしました。
家のなかで暮らす時間が長くなると、食事が唯一の楽しみ、などという方も多いそうです。歯の不調や病気は、その唯一の楽しみを生活から奪ってしまうことになりかねません。歯科衛生士の柳井さんも、一生懸命身ぶり手ぶりを駆使して口腔ケアの大切さを訴えていました。
つどいの場では、こうした専門的、医学的見地から考案された、さまざまなプログラムを皆さんに提供しています。大事なのは、それを「楽しく」、そして「皆さんに伝わるように」行うこと。駒込の皆さんの笑顔や楽しげな声を聞いていると、それが実感できました。
話す、笑う、歌う、そして食べる。この4つが元気の源。全部「口」です。つまり、口の元気が人生の超絶元気につながるということ。だからケアが大事。そのことを改めて痛感させられました。駒込の皆さん、家での発音練習とお口の体操、よろしくお願いしますね!!