下三坂集会場で月に一度開催されている「サロン下三坂」にお邪魔してきました。ふれあいの会としては、今から30年近く前に地域のボランティアが立ち上げ、地域が主体となって、高齢者の交流と健康を長年にわたって支えてきた、すごい会なんです。
今日のふれあい会は、いわき市地域包括支援センターのスタッフによる健康チェックと、ボードゲームのレクリエーション、そして皆さんでの昼食会という中身。20人ほどが集会所に集まりました。
健康チェックでは、健康不安や食生活の聞き取り、血圧の測定や健康アドバイスなどが行われます。一人暮らしの世帯では、食事や生活スタイルがどうしても単調になりがち。スタッフの皆さんが丁寧に聞き取りを行いながら、様々なアドバイスをしていきます。
その後に行われたのがボードゲーム。いわきでボードゲームの普及活動やイベントを企画している「いわきでボードゲームは、セザンヌ会」の相川会長自らボードゲームを持ち込み、お父さんお母さんたちがグループに分かれて熱戦を繰り広げました。
みんなで笑った後は、ボランティアのお勝手チームが作ったお味噌汁とともに頂くお弁当タイム。見て下さい、このおいしそうなお味噌汁。水も味噌も大根もじゃがいもも豆も、みんな下三坂産。とっても具沢山で、野菜の甘味が溶け込んだ優しい味噌の風味が身体に染み渡っていきます。
高齢になると「野菜=お漬物」という方も多いそうです。こうして野菜をたっぷり使ったお味噌汁をみんなで食べることで、普段から野菜を摂ることの大切さを伝える場にもなっているようです。つどいの場で提供される食事、ちゃんと意味があるんですね。
月に一度、こうしてみんなでゲラゲラ笑って、元気になって、お互いの健康を確かめ合って、そしてまた地域に戻っていく。これぞ「地域包括ケア」という取り組みですが、こういう会が今から30年も前から行われてきたという事実に、改めて尊敬の念を感じずにいられません。