「トイボ」に乗ってみんなでお出かけ!

みんなの足として、つどいの場として


 

いわき駅前、平地区では7月24日(金)から9月13日(日)までグリーンスローモビリティを活用した次世代交通システム実証実験が行われています。「ぐりーんすろーもびりてぃ…? なんのこっちゃ…」とお思いの皆さん、みなさんはこの夏、平地区でちょっと変わった形の黄色い乗り物を目撃しませんでしたか? そうそう、あの黄色いバスです。

 

 

こちらがそのグリーンスローモビリティ。愛称は「トイボ」といいます。見た目にふさわしい、なんとも可愛らしい名前ですね。

いごく編集部では今回、作町の母ちゃんたちとこちらのトイボに乗車体験をさせていただきました。このトイボ、動力は全て電力、乗車予約はスマホからというなんとも近未来的な乗り物。一方で、最高速度は19km/hとかなりゆっくりめの速さです。果たしてその使い心地はいかがなもんなんでしょうか? 何はともあれ、まずは乗ってみっぺ!

 

 

集合場所に指定されたのはいわき駅前の商業施設・ラトブ。どうやら同乗する母ちゃんたちは、すでにトイボを使って自宅からラトブに来たのだそう。免許も返納し、普段のお買い物はほとんど近くスーパーで済ませてしまうという作町の母ちゃんたちは、スーパーや飲食店、さらには図書館などの公共施設も入っているラトブへのお出かけに大満足のご様子。

ロビーで涼みながら談笑していると、入り口の窓を横切る黄色い車体が!

「あ! きたよ!」の声で外にある乗り場へと向かいます。

 

 

こちらがラトブ横にあるトイボの乗り場。銀座通り側にあります。
こうした乗り場は平地区内に23ヶ所設けられ、事前にwebページ、または電話からの予約で乗車バス停、降車バス停を指定することでトイボへの乗車が可能となります。

 

こちらがトイボの乗り場マップ。平の市街地にまんべんなく配置され、お買い物や通院にも便利です。

 

予約は乗車の3日前から乗車当日まで可能。「ちょっとそこまでお出かけ」という時にも手軽に使えます。乗り場も商業施設や病院、市役所などよく訪れる場所がピックアップされているので、とっても便利です。
そして、気になる運賃ですが、現在は実証実験中なので無料とのこと! 平にお住まいのみなさん、これはもう乗らない手はありませんよ!

 

 

さぁ、そんなトイボに母ちゃんたちとゾロゾロと乗り込みます。乗車する際は、入り口にあるタブレットの画面から予約した際に発行された予約番号を選択。こちらもなかなか近未来的なシステム!

 

 

トイボの車内を見渡すと、窓がないオープンエアーの構造になっています。まさに密閉空間を避けるためにうってつけの構造。このコロナ禍でも安心して乗車できます。
座席は車内の左右両端に向かい合うように配置。小さな車体も相まっておしゃべりが弾むいい感じの車内空間です。

 

 

さて、いよいよ発車時間となり、バスが動き出しました。電動なのでとっても静かでスムーズな滑り出しです。乗車している母ちゃんたちからも思わず歓声が上がります。
そして、オープンエアーなので、走り出すと風が入って気持ちいい! この日のいわき市の最高気温は32℃と、いつになく暑い一日でしたが、車内はとっても快適でした。

トイボはゆっくり走るため、街の風景を楽しみながら乗車することができます。母ちゃんたちは「あのお店、昔はよく行ったね〜」とか「昔はここに〇〇があったんだよ〜」などと楽しそうにおしゃべりをしていました。

 

 

 

 

のんびりに思えたトイボでの旅も、ものの15分ほどでラトブから三倉の報徳タクシーに到着。コロナの影響でしばらく外出は控えていたという母ちゃんたちにとって、トイボでのお出かけはいい気分転換になったもよう。「楽しかったね〜」「今度は娘も連れて乗ろうかしら」と大満足のご様子でした。

こちらの実証実験は9月13日(日)までの期間限定です。予約さえすればどなたでもご利用可能ですので、この機会にあなたも試してみてはいかが?

 

文・写真/久保田貴大(いごく編集部)

 


公開日:2020年08月25日