たっしゃか草野は、普段は草野地区の複数の集会所で開催されている「サロン」を1つの会場にまとめて開催する「つどいのフェス」です。地域内の横の連携を促し、大きな会場でしか開催できないようなレクリエーションや企画を盛り込んで開催するのが目的です。
第1回目には、いわき市内で地域医療や福祉に関わる人たちが、自らの職業の役柄そのままに出演する「介護福祉劇」を上演しました。医師は医師の役、ケアマネはケアマネの役として出演し、「家族が脳梗塞で倒れてしまったら?」というケースを想定して、とるべき行動などをレクチャーしていきます。
現役の医師やケアマネ、歯科衛生士や薬剤師が登場するので、上演中のやりとりには説得力がありますし、何より実践的です。ゲラゲラ笑いながら、いつの間にか、家族の一大事にどう動けばいいのかを学ぶことができるとあって、会場の皆さんも真剣に劇に見入っていました。
劇には、みんなで体を動かすプログラムも導入されています。会場にやってきた皆さんは、劇を見るついでに体を動かすこともできます。それぞれの「つどいの場」で得られた知見や経験を、地域のたくさんの人たちと共有すること。それがこの「たっしゃか草野」の目的でもあります。
会が終了すると、外に用意された物販スペースでお昼ご飯を購入することもできます。ここで販売されるのは、市内の障害者施設で製造された食品です。社会的に弱者とされる人たちがゆるやかに繫がる物販スペース。とてもいい雰囲気でした。