いわき市平の山内クリニックでは、いわき市平地区で医療や福祉に関わる人たちが「在宅医療」について考え、連携していくために定期開催されている「平在宅療養多職種連携の会」があります。山内クリニックの山内俊明院長が発起人となり、毎月様々な勉強会などを行っています。
毎回、様々な立場で医療や福祉に関わる人たちが、自分の抱えている課題やビジョンなどをプレゼンし、それに基づいて多様な意見を交わすことで、企業や病院、施設の垣根を超えて連携しようという狙いがあります。
こうした会が開催されるのは、地域医療には「連携力」が欠かせないから。皆さん、それぞれ真摯に患者さんや利用者さんと向き合っていらっしゃいますが、現場重視で動いてらっしゃるので、どうしても局地的になりがちで、よその業界の知見やアイデアを生かしにくい環境にあるのだとか。
だからこそ、関係者のプレゼンを通じて、ここは連携できる、ここは改善できそう、という発見を促し、意見交換を通じて「横の繋がり」を生み出そうというわけです。連携が地域に広がれば、いわきの「医療福祉力」の向上にもつながります。
発表が終わると懇親会になりますが、お酒の力もあってか、皆さんのめちゃくちゃアツい思いが言葉で語られていました。医療の課題をなんとかしたい。障害に立ち向かう人たちを支援したい。皆さん、そんな思いで奮闘してらっしゃることがビシビシ伝わってきます。