麻雀打って「いわきライキ」をゲット?

いきいきシニアボランティアポイント


麻雀を打つだけでポイントが貯まり、そのポイントで、いわき市の特産品をゲットできる。そんなポイント制度があるのを皆さんご存知ですか? その名も、いわき市「いきいきシニアボランティアポイント」事業。65歳以上の超絶元気な皆さんが地域のボランティア活動に参加するとポイントが付与されるという、いわき市が始めた取り組みです。

 

なになに? ポイントが貯まるじゃと?

興味が湧いた皆さん。ここからじっくりお読み下さい。この「いきいきシニアボランティアポイント」制度は、65歳以上の超絶元気な皆さんが、地域のボランティア活動に参加すると、ポイントが付与されて、いわきの特産品をゲットできるという、いわき市が始めた取り組みです。

 

もう一度言います。

この「いきいきシニアボランティアポイント」制度は、65歳以上の超絶元気な皆さんが、地域のボランティア活動に参加すると、ポイントが付与されて、ポイントがたまると、いわきの特産品(コシヒカリや海産物や商品券)をゲットできるという、いわき市が始めた新しい取り組みです!

 

はい、もう充分ですね!?

システムは簡単です。ボランティアに登録し、対象メニューのなかから「やってみよう」というものを選び、そして参加すると、1時間で1ポイントがゲットできます。1日最大2ポイント(つまり2時間分)までゲットでき、貯めたポイントに応じて様々な特産品と交換できるのです。

どんなメニューがあるかというと、子ども施設や教育施設、障害者の利用する施設や高齢者施設のお手伝い、地域見守り隊の活動、さらには地域のNPO法人などのお手伝いなど、様々なメニューが用意されています。具体的には、施設で誰かのおしゃべりの相手をしたり、お掃除や洗濯のお手伝いをしたり、子どもたちを見守ったり、植木を切る手伝いをしたり、麻雀を打ったり・・・・

 

え? ま、麻雀を打ったり?

そうです。麻雀を打つこともまたボランティアになる。それこそ、この「いきいきシニアボランティアポイント」の醍醐味です。1時間で1ポイントですから、50時間麻雀を打てば50ポイント貯まります。ちなみに50ポイントで交換できるのは、ワンダーファーム商品券5000円分や、海産物詰め合わせや、いわき市産コシヒカリ「いわきライキ」5キロ×3袋など。

いいですか? 麻雀を50時間打つだけで、いわき市産コシヒカリが15キロもらえるんです!

 

そんな都合のいい話あんのげ? うそこぐでねえ!!

いえいえ、あるんです。実際に「麻雀を打ってくれるボランティアを探している」と声を上げている、医療法人ときわ会の「サービス付き高齢者向け住宅Well」に行きました。マジですか、ここですか、麻雀を打つだけでポイントくれるっていう施設はっ!!

この施設「Well」は、いわき市小名浜金成(6号バイパスの裏のほう)にある、日常生活や介護に不安を抱く高齢の単身者などが暮らす住宅施設。居住スペースはもちろん、食事、介護サービス、様々なレクリエーションもついていて、生活に不安のある高齢者も安心して暮らすことができます。

毎日、なにかしらのレクリエーションが行われており、それは例えば体操であったり、歌であったり、ゲームであったりするのですが、Wellでは、ボランティアの一例として、この「レクリエーションに一緒に参加してくれる人」を募っているのです。

施設管理者の渡辺さん(右)と、手芸が得意だという利用者さん(左)

施設管理者の渡辺清美さんにお話を伺いました。

「レクリエーションは基本的にはスタッフが行っていますが、外からボランティアの方がやってきてくれると、それ自体が新鮮な交流になりますし、ご利用者さまの気持ちも、より前向きになります。気持ちが前向きになるとモチベーションがあがって、その他の体操や脳トレなどの効果も上がるので、ぜひボランティアの方に来て頂きたいんです」

「普段は孤立しがちな男性も、将棋や麻雀、オセロなどのゲームや趣味を共有できる相手がいると交流が活発になります。ただ、スタッフも、1時間じっくりその方と麻雀を打つとなると、他の人たちの世話ができなくなってしまい、どうしても中途半端になってしまい、麻雀を打ちたいという方の願いを充分に叶えてあげることが難しいのが実情です。ですから、麻雀や将棋を、利用者と一緒に打ってもらうだけで、とても助かりますし、その時間は、何よりご利用者さまにとって大きなプラスになると思います」

脳トレのレクリエーションをされていた方。かけ算をスピーディーにこなしていらっしゃいました。

こちらのスタッフの方のように、お話をする相手になるだけでもポイントが得られます。

麻雀が難しいならオセロでもいいんです。

なるほどよく分かりました。打ちましょう! メンタンピンドラドラ決めてやりますよ!

 

あっ、でも、私まだ65歳になってないんだった。

でも大丈夫。うちの父ちゃん今年68歳で、家でヒマそうにしてるんで今度「Well行って麻雀打って米もらってきてくれ」とお願いしてみます! というのももちろんアリ。興味がある方は、ぜひぜひこの「いきいきシニアボランティアポイント」について、ご家族に教えてあげて下さい。

募集されるボランティアは、もちろん麻雀を打つボランティアだけではありません。絵手紙や民謡など、自分の趣味を生かしてお手伝いするのも大歓迎とのこと。また、お掃除や洗濯などの作業のお手伝いも大募集中だそうです。自分が好きなこと、自分の得意なことをやったら、それが誰かのためになって、結果的に何かうまいものが食べられる。めちゃくちゃ好循環ですよね。

若い世代は仕事が忙しいと思うので、もし自分のお父さんお母さんが家で時間をもてあましているようなら、ぜひこのボランティアをお勧めしてみて下さい。

施設のなかには、お母さんたちが作った手芸の作品があちこちに飾られていました。

お話しされているときも、とってもいきいき。自分が得意なことができる。役立つ。それがいいんです。

Wellの施設の中をのぞかせてもらうと、確かにあちこちに手芸品が展示されていました。手芸の得意な方がいらっしゃり、一人の時間を利用して作って下さるのだそうです。手芸は指や手を動かすので、その作業自体がリハビリになりますし、縫うことができなくても、切ることや貼ることなど、作業を単純化し、その作業だけを切り出すことができます。つまり、上手な人も得意じゃない人も、誰でも参加できて、どの作業でもちゃんと「関わりしろ」がある。

しかも、完成した手芸品は「あげた人に喜ばれる」し、「空間を美しくしてくれる」ものでもあります。男性が「麻雀ボランディア」ならば、女性は「手芸ボランティア」でも全然おっけー。自分の得意なことを、地域のボランティアとして提供することで、いわきのなかに「贈与の好循環」を作っていきませんか? 興味のある方は、ぜひお問い合わせ下さい。

Wellのスタッフの皆さん。皆さん親切にボランティアの対応をしてくれます。ぜひ一度お問い合わせを。

いわき市いきいきシニアボランティア制度について、詳しくはいわき市ウェブサイトをクリックすると詳しい情報が見られます。お申し込みとポイントカードを事前にゲットする必要がありますので、説明をよく読んでご参加下さい。

また、ポイント交換できる商品一覧はいわき市ウェブサイトから確認できます。何ポイント貯めると何がもらえるのか。それを事前にチェックしてからご参加下さい。えっ、こんなものまでくれるの? というものがきっとあるはず。


公開日:2017年12月20日

いわき市いきいきシニアボランティアポイント事業

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いわき市地域包括ケア推進課
TEL
0246-22-1202