新プロジェクト「あろうと」が始動

いごく的福祉 = あろうと


 

つい先だっても、「いわき市地域共生社会まちづくりモデル事業」について案内させて頂いたばかりですが、いわきの地域包括ケア「いごく」から、それにも関連する新しい取り組み「あろうと」が始まります。福祉事業である私たちが本来目指してきた「多様な人たちが混じり合う社会」を目指すコミュニティデザインのプロジェクトです。

私たち「いごく編集部」はこれまで、地域包括ケアの取り組みに関するさまざまなイベントの企画や情報発信などに当たってきました。主に「高齢者」に関するものでした。けれども私たちが現場の取材で見てきたのは、年齢に関わりなく「困難さ」や「生きづらさ」、つまり何らかの「障害」に直面する人たちと、それを支援する人たちの「いごき」でした。

地域包括ケアが目指す、「様々な職種の人たちや地域の人たちが連携し、その人らしく “最期を迎える” 社会にする」には、まずは、だれもがその人らしく “今を生きる” ことのできる社会を目指さなければなりません。そのために必要なのは、「地域包括ケア」の理念を自分たちで「高齢者福祉」に矮小化せず、遠慮なく面白がりながら外側に拡張していくことだと考えました。

障害があろうとなかろうと、生まれた土地がどこであろうと、何歳であろうと、国籍や性別が違おうと、その何かをなくすのではなく、その何かが「ある」ことを前提に、現代人が思わず引いてしまう境界線をゆるやかに溶かしながら、なにが “あろうと”、どんな違いが “あろうと”、それをポジティブに捉え、だれもがこのいわきで自分らしく生きることができ、サポートが得られ、みんなでいごく。そんな社会を作っていくため、小さくてもできることをやっていこうと考えています。

今後、地域の皆さんの力を借りながら、「あろうと」のプロジェクト名を冠した様々な情報発信や、プロダクトやコミュニティのデザイン、問題提起や啓発などを行っていきます。なにぶん素人たちの集まりで、プロフェッショナルの皆さんのお力を借りなければ文章1行書けない私たちですが、とにかく色々と頑張っていこうと思っています。

いごく的福祉 = あろうと。手始めに、まずはリサーチと取材からということで、すでに「いごき」は始まっています。今後「ウェブのいごく」などで少しずつオープンにしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。ぜひご注目くださいませ!

 

いごく編集部

 

 


公開日:2019年12月17日

あろうと

あろうとは、いごくから生まれる新しいプロジェクトです。高齢者の介護や福祉に重きが置かれていた活動をポジティブに逸脱し、障害や生きにくさを抱える人たち、それを支援する人たちとの共創・共犯を通じて縦割りや括りを溶かし、なにが“あろうと” その人らしさく生きられる社会形成を目指し、さまざまな情報発信やデザインを行なっていきます。